【時計解説】ムーブメントは自社ムーブメントが正義なのか
皆さん、こんにちは。
TPL管理人のエイチです。
昨日に引き続き、超初心者向けの時計解説をしていきたいと思います。まずは前回の記事もご覧いただければと思います。
timepiecelovers.hatenablog.com
今日は、『ムーブメント』について絞ってお話ししようと思います。前回は、ムーブメントには、クオーツ・機械式・スプリングドライブの3つの種類があると言うことをお話ししましたね。
ムーブメントを考えるには、この3つの種類以外にもよく槍玉に上がる話題があります。それは、そのムーブメントが『自社ムーブメント』であるかどうかです。
今回の記事では、その問題について管理人エイチなりの見解を述べてみたいと思います。
1.ムーブメントについて
まず、自社ムーブメントというものについて、もう少し詳しく説明すると、自社ムーブメントとは、最終的な時計を販売するメーカーによって、開発から製造まで一貫して行われているムーブメントのことを言います。
「時計メーカーなんだから、そりゃそうだろ」と思う方もいるかもしれませんが、実はそうではないのです。つまり、自社で作っていないムーブメントを搭載して販売されている時計もあると言うことです。
そう言ったメーカーでは、ムーブメントの製造を専門に手がけるメーカーなどから、ムーブメントもしくはパーツを購入し、それを自社で仕上げた上で販売していることになります。
2.マニュファクチュール
こうしたメーカーに対して、上述した自社ムーブメントを持つメーカー、つまり自社で時計を作る全ての工程を担っているメーカーはマニュファクチュールと呼ばれています。
では、現在の時計ブランドでは、マニュファクチュールとそうではないブランドはどちらが多いでしょうか?
そりゃ、マニュファクチュールでしょ。と思う方も多いかもしれませんが、実はそうではありません。
意外にも完全マニュファクチュールというブランドは多くありません。日本のセイコーなどは世界に誇るマニュファクチュールですね。
と、この辺も語り始めると複雑で難しくなっていくので、このぐらいにしたいと思います。詳しく知りたい人は、“時計 マニュファクチュール”などで検索すれば詳しい解説がたくさん出てくると思うので、見てみてください。
この記事では、『時計は必ずしも全て自社で作っているわけではない。』ということをまず覚えましょう。高度な製造技術が求められる時計作りでは、全てを自社でまかなうことは容易では無いのです。
3.時計業界の大きな変化
そして、もう少し踏み込むと、殆どの時計メーカーはムーブメントを自社で作っていないと言うことは、その殆どのメーカーにムーブメントを提供する会社が当然いるわけです。
そうしたムーブメント製造に特化した代表的なメーカーとしては、ETA社やセリタ社などがあります。また、先ほど紹介したマニュファクチュールのメーカーが、他社にムーブメントを提供するという場合もあります。
こうしたメーカーはムーブメント製造に対して高い技術を持っているので、高品質なムーブメントを低コストで生産することができ、多くのメーカーから愛用されていたのです。
しかし、この状況にも大きな変化が訪れます。
スイスを中心とした高級時計業界は、安価なクオーツ時計の浸透や人々のライフスタイルの変化によって、大きく売り上げを落としてしまう時期がありました。そうした状況下において、スイスの時計産業を存続していくために、いくつかのメーカーが連合体となり、共同のビジョンを持って経営を進めることで、生き残っていこうとする動きが加速します。
その結果時計メーカーは、リシュモン・LVMH・スウォッチ・その他独立メーカーといった形で、いくつかの大きなグループに分かれることになります。
そのグループには、先に挙げたムーブメントメーカーも含まれており、同じグループ内でムーブメントを供給することによって、効率的な経営を目指すこととなりました。
4.ムーブメント供給停止問題
そして、この後更にムーブメントをめぐる状況に大きな変化が訪れます。
このグループが編成された以後も、社外のムーブメントを必要とするメーカーには、これまで通りムーブメントの供給がされていましたが、ある時、最大のムーブメント供給メーカーであるETA社が今後同グループでないメーカーにはムーブメントを供給しない!と言いだしたのです。(色々あってまだ供給は停止されていないようです。この辺の詳細も是非調べてみてください。)
分かりにくいかもしれませんが、この現象をあえて音楽業界に例えてみると、
有名な作詞作曲家である秋元康さんが、ある時期を境にAKBグループ以外には楽曲を提供しないと言い出した。※本当は作詞家ですが、分かりやすくするため作詞作曲家とします。
みたいな感じです。それまで秋元さんの楽曲を頼りにしている歌手がいたとしたら、大変な事態ですよね。
その結果どうなったかと言うと、他社からムーブメントを供給されない可能性が出てきた多くのメーカーが、そのリスクに対応するために自社でムーブメントを開発しようとします。
こうして、これまでマニュファクチュールでなかったメーカーがマニュアルファクチュールとなっていくということが起こりました。
5.自社ムーブメントは正義なのか
で!ここからが本題です。
時計の購入を検討していて、ムーブメントを調べている際に必ずと言っていいほどぶつかる壁が、『自社ムーブメントの方が優れてると思い込んでしまう』という問題です。
上で説明した通り、歴史的な背景も踏まえて各社が自社ムーブメントの開発に取り組んで行ったことから、自社ムーブメント信仰は加速したようにも思えます。
私も当初はそうでした。なぜそうかと言われると説明は難しいのですが、また音楽業界で例えてみると
“大好きな歌手がいて、作詞作曲も手掛けるシンガーソングライターだと思っていたのに、実は楽曲提供を受けていた時のちょっとがっかりした感じ”
と言うような感じでしょうか。なんとなく、全部がその人によって生み出されていて欲しい感覚はありますよね。
時計にもこのような感情を抱いていました。だから最初は意地でも自社ムーブメントの時計を買うぞと思っていたことを思い出します。
でも、いくつかの時計を購入してみて、必ずしも自社ムーブメントが優れているというわけではないと思っています。
その理由も、また音楽業界で例えてみましょう。
・秋元康さんが作詞作曲した楽曲
・秋元さんから楽曲提供が受けれないため、急遽自分で作った楽曲
極端な例ですが、どちらの楽曲のクオリティが信用できますか?
そのアーティストによると言われてしまえば、元も子もないないですが、一般論としては前者の方が信用できますよね。だって何年もその道で活躍してきたプロですから。
こう考えると、付け焼き刃で開発されたような自社ムーブメントよりも、その道のプロが作ったムーブメントの方が良いということも理解できます。
また、自社ムーブメントが搭載される時計の特徴として、相対的に金額が高くなる。ということが挙げられます。
ムーブメントの開発はそう簡単ではないことですので、数年にわたる研究開発費、新たな製造工場の建設、ムーブメント製造スタッフの確保など、さまざまなコストが掛かるため、結果的に腕時計として販売された時の値段は上がってしまいます。
そのコストの上昇以上に自社ムーブメントであることに魅力があるかということも考えなくてはいけませんね。
6.まとめ
以上、時計業界と音楽業界の話が行ったり来たりして分かりづらかったかもしれませんが、自社ムーブメントに対する私なりの見解を述べてみました。
この記事で言いたいことをまとめると、
“自社ムーブメントだからと言って盲目的に信頼するのは危険”ということです。
つまり、絶対的に〜〜だからいいと言い切れるものはないということです。自社ムーブメントでも素晴らしいものはありますし、専業メーカーが作る素晴らしいムーブメントもあります。
最後の最後まで音楽の例えに固執しますが、ムーブメントの立ち位置を音楽に置き換えると、
マニュファクチュール(自社ムーブメント)
=宇多田ヒカル(自分で楽曲を作って歌う)
社外ムーブメントを調達
=嵐(楽曲提供を受けて、それを歌う)
みたいな感じになります。こう考えると、単に自社ムーブだからいいとか言えるものではないことがより分かりやすいですよね。
作詞作曲をして自ら歌を歌う、宇多田ヒカルは素晴らしいですが、外から提供された楽曲の魅力を最大限引き出して表現する嵐も同じく素晴らしいです。
時計もムーブメント(楽曲)と外装などの仕上げ(歌を歌うこと)の2つが調和することで、最終的な完成となります。どちらも欠かすことのできない要素です。
このことを理解した上で、腕時計を検討すると、本質を見誤ることなく、より良い選択ができるのはないでしょうか。
なんか、書き始めたら、だらだらと長くなってしまいました。。。そして、本当に初心者向きだったのか笑
取り止めのない話にお付き合いいただきありがとうございました。少しでも共感してもらえたら嬉しいです!
それでは、豊かな腕時計ライフを!
エイチ
【時計解説】超初心者向け!雰囲気で掴む時計の用語
皆さん、こんにちは!
TPL管理人のエイチです。
前回の記事で、時計屋さんで知識がないために悔しい想いをしたことをご紹介しましたが、もう私のような悲劇を繰り返して欲しくない!ということで、今回は腕時計初心者の方を対象に、よく聞く腕時計用語を解説してしてみたいと思います。
ここで注意を一つ。タイトルにもあるように、この記事では超初心者向けに、ざっくりと用語を解説していきます。なので、「厳密には違う」とか「それは正確ではない」と思う方がいるかもしれませんが、敢えてそう説明してますので、ご理解ください。
時計初心者が中級者にレベルアップするためにまず必要な正確な知識を覚えることではなくて、“理解すること”だと思います。
今後より正確に詳しく知りたくなった方は、ネットで検索すれば解説記事も多くありますし、専門的に解説している書籍なども販売されていますので、そちらでよりステップアップしてもらえればと思います。
では、行ってみましょう!
ちなみにそんなにロジカルな記事ではないので、初心者が知りたいと思いそうな用語を思いついた限りで解説していきます。笑
あれの用語がない、この用語を解説して欲しいなど有れば、ご要望ください。
1.ケース
まぁこれは説明する必要もなさそうですが、時計の本体のことです。基本的には金属製で(セラミックや木製のものなどもあったりしますが)時計の大部分を占める部分ですね。
一口に金属製と言っても、その素材にも多くの種類があります。ざっくりと解説すると、次のような種類があります。
○ステンレススチール(SS)
恐らく腕時計の素材としては最も一般的な素材です。鉄にクロムやニッケルを混ぜ込んだ合金。ステン(Stain:サビ)レスのなの通り、サビづらく、金属の中でも硬さがあるため、傷がつきづらいという特徴があります。。ステンレスの中でも、金属の配合などにより、様々に種類が分かれ、メーカーのオリジナルのステンレスなどもあります。
○チタン
ステンレスと並んでよく使われる素材です。ステンレスに比べて、軽さと硬さが優れていることが特徴です。素材そのものもステンレスより高価であることに加え、加工が難しいことから、腕時計としてはスレンレスよりも高価になることが多いです。
軽さに加えて、チタンのもう一つの特徴が“金属アレルギーを起こしづらい“ということにあります。絶対に起こらないということではないようですが、ステンレスでは金属アレルギーが出てしまうという人は是非チタンの時計をおすすめします。
見た目はほとんどスレンレスと変わりませんが、ステンレスより少し落ち着いた光沢というイメージがあります。(エイチの主観)
○ピンクゴールド
ピンク色の金です笑
ピンクと聞くと女性向けかな?と思うかもいますが、そんなことはありません。私エイチが愛用しているカルティエのタンクもピンクゴールド製です。
もちろん貴重な金を使っている素材ですので、値段はステンレス・チタンに比べて大きく上がります。金は柔らかい素材のため、傷は比較的つきやすいので、丁寧に扱ってあげる必要があると思います。傷もいい感じの味になるんですけどね。
○イエローゴールド(YG)
皆さんが想像する金です笑
○ホワイトゴールド(WG)
白い金です笑 スレンレスなどに比べて、白く輝くことが特徴です。プラチナに似ていています。(元々代用品として作られたようなので。)
ちなみに、エイチが次に狙っているのは、このホワイトゴールドの時計です。
○プラチナ
結婚指輪の素材などで有名な金属です。
非常に安定した金属で、変色や錆に強いことから、長く使用する結婚指輪などに使われれます。あんなに小さい結婚指輪でさえ、数十万円するのですから、それを時計のケースに使ったら、値段はどうなるか分かりますよね。。。?
2.ムーブメント
腕時計が腕時計であるために欠かせないのが、このムーブメントです。
腕時計の心臓部と言いますか、時計の針を動かしている部分になります。腕時計の魅力はここに詰まっていると言える部分かもしれませんね。動力によって大きく3つに分類できます。
○クオーツ
電池で動く時計ということです。クオーツとは、水晶のことで、電気を流すと一定の振動をす、、、、、おっと、詳しく書いてしまいそうでした。
クオーツ=電池、まずはこれを覚えましょう。ちなみにクオーツはこの後紹介する機械式に比べて、安価で大量に作れることから、時計大国スイスに大きなダメージを与えてしまったという歴史もあります。これもいずれ覚えましょう。
○機械式
クオーツの電池に対して、こちらは電池を使わない機構です。
えっ?電池を使わないのに物が動くわけないですって?
それが動くんです!その秘密はゼンマイにあります。ミニカーなどで、後ろに引っ張って離すと前に進む物がありますよね。基本的な原理はそれと一緒です。
そのままミニカーで例えると、ミニカーが前に動く力を止めたり動かしたりを繰り返して、キュッ、キュッと1秒に一回前に少しずつ動かしていくイメージです。
では、どうやって、1秒に一回動くように制御するのでしょうか。
それには、ガンギ車、アンクル、香箱、ひげゼンマイ、、、、(中略)
とまぁ、意味のわからない単語ばっかりでできます!怒笑
でもそんなことをいちいち解説していたら、記事のコンセプトが再び崩れてしまうので、、、機械式についてはこう思いまししょう。
“電池も何もないのに、すげぇぇぇー!”
もうこの一言ですよ。なんでこんなことができるのということを全てアナログでやってしまうことが機械式の凄さ、ロマンです。どんな頭のいい人が思いついたんでしょう。
動き続けている限り何百年も日付を合わせなくて良い機構など、もう変態のオンパレードです。こう言った機構についてのざっくり解説はまた別の機会でしようと思うので、お楽しみに。
いわゆる高級時計と言われている時計のほとんどがこの機械式になります。メカニカル、オートマチックなどと言われたりもします。
○スプリングドライブ
それまでクオーツと機械式の2大巨頭であったムーブメント業界に突如参戦したのがこのスプリングドライブです。と言っても、このムーブメントは我らが日本のセイコーの時計にしか搭載されていません。なぜならセイコーが独自に開発した機構だからです。
これも簡単に説明しますと、電池を使わずに動くのに、電池のように正確な機構です。
え?意味がわからない?
これも説明するには、クオーツの仕組みと機械式時計の仕組みを理解していないと難しいので、割愛します。笑
今回覚えて欲しいのは、この3つです。
・セイコーの技術力でしか作れないもの。
・機械式のように電池を使わないのに、精度が抜群(時間がずれない)
・針の動きが綺麗
ともかく、とても魅力的な機構なので、日本人であるなら一本は持っておきましょう笑
私は持っています。
以上、ここまで時計の素材についてと、ムーブメントの種類について説明してきました。もっと説明するはずだったのですが、思いのほか長くなってしまったため、いつもの手法で大変恐縮ですが、シリーズ物として記事にしていきたいと思っています。
簡単に書くって難しいですね!もっと勉強して、誰にでもわかるような解説をしていきたいと思っています。
それでは、豊かな腕時計ライフを!
エイチ
【雑談】腕時計ブログで伝えたいこと
皆さん、こんにちは。
TPL管理人のエイチです。
ブログを始めて早いもので一週間が経とうとしています。始める前は、あんなこと書きたい、こんなこと書きたいと色々妄想していましたが、いざ記事にしてみようとすると、リサーチや画像の準備は必要ですし、何よりも自分の頭の中の考えをストレートに文章にするのはなかなか難しいですね。
毎日の話題の選定も難しいです。。。私には圧倒的な知識も特筆すべきコレクションの充実もないので、独自性をいかに出すのかを考え続けていた一週間でした。
ですが、あまり思い悩んで書くものでもないと思うので、ありのままの自分を書いていこうかという思いになりました。
というのも、このブログの一つの目的として、『胸を張って腕時計が好きだと言える人を増やしたい』ということがあります。
時計好きには色々な人がいます。別に時計好きになるための資格なんてないのですが、なんとなく最初は、格式高くて、敷居が高そうなイメージがしますよね。販売店もなんかキラキラしてて入りづらい感じもありますし。
でも、映画みたいにビシッとスーツを決めて、高級な時計をつけて、スポーツカーでパーティに行く人だけが、腕時計を楽しめるわけではないのです!
どんな人にでも腕時計の門戸は開かれています。笑
このブログでは、そんな気持ちになる人が一人でも増えればいいなと思っています。特筆した知識もなく、一介のサラリーマンである私が雲上時計※を買うことだってできるのです!
というか、次の購入時計はそのブランドの中から考えていて、毎日毎日ネットサーフィンしています。
※腕時計界では、パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタン、ランゲアンドゾーネ、ブレゲの5つのブランドが雲上ブランドと言われていいます。(雲の上の存在ということで)
高級腕時計と言われるものは、さすがに気軽に買えるものではないですが、もっと身近に感じていいと思うのです。そんな世の中になればいいなと心から願っています。
とまあ、そんな世界を変えるような大層なことができる実力もありませんが、目標は大きく、楽しくブログを書いていけたらなと思っています。
思い起こせば、私も最初は、ビクビクしながら腕時計販売店に行ったものです。店員さんに試着を勧められても、知識がない故に腕時計トークになることを恐れ、断ってしまったり、、、
もちろんホントは試着したいんですよ!泣 なんなら試着を目的に行っているのに、それが出来ずに白々しくケースの前をうろちょろしてみたり笑
ある時、若干時計の知識が付いてきたので、店員さんとドヤ顔で話していると、
店員さん「お兄さん時計好きなのでご存知かと思うんですけど、このムーブメントはあのレマニアがベースになっていまして〜〜〜。」
エイチ「へーそうなんですね、、、いいっすねぇ〜。。。」
心のエイチ「・・・・知らないよっ!!!」
あの悔しさは忘れられません。。。
とまぁ色々経験しながら、ここまできたわけです。
そんな時、情報収集の源はインターネットですから、私のブログもいつか、かつての私のような悩める子羊の拠り所となるような場所を目指していきたいと思っています。笑
見渡してみれば、すでに時計の細かい解説や分析などをされているブログはたくさんあります。私が敢えてその真似をする必要はないですし、そもそも無理です。
なので、今後も自分らしくゆるゆるな時計感を語っていけたらと思っています。いつか「怖くて時計屋さんに行けないので、一緒に行ってください」という相談をしてくれる読者さんが現れてくれることを夢見て。。。。。
ということで、今日はこんな感じで。へんな記事ですみません。
今後もゆるく楽しくブログを書いていきたいと思います。
それでは、豊かな腕時計ライフを!
エイチ
【腕時計コラム】腕時計はどう選ぶべきか [永久保存版?]
こんにちは、TPL管理人のエイチです。
今日は、私が腕時計をどのように考えて購入してきたか振り返ってみたいと思います。
個人的には合理的に考えながら購入してきたつもりですので、今時計の購入を考えている方の後押しに少しでもなればと考えております。
(※腕時計好きが考える“合理的”ですので、一般的には“不合理”かもしれませんね笑)
1.はじめに(考慮すべき項目を整理)
腕時計を選んでいくにあたり、まずはその材料となるいくつかの項目を整理してみたいと思います。まずはこれらを列挙した上で、それぞれの項目の優先順位を私なりに語って見たいと思います。
①値段(予算)
まずは、やっぱりこれですね。いくら欲しくてもお金を払わなければ、時計は買えません。。。 悲しい現実です。
②機能性
腕時計は“時間を知る”ための道具である以上、機能性は重要です。電池で駆動するクオーツなのか、電池のいらない機械式なのか、日付表示はあるか、ストップウォッチ機能があるか、など様々な要素があると思います。
また直接作用する機能ではないですが、時間を刻む正確性や対磁性能、耐水性能など、裏方的な機能性も考慮すべき点かと思います。
③ブランド
腕時計は、各ブランドの持っているアイデンティティや価値観が製品に色濃く反映されています。だからこそ、そこに惹かれる人々は長くその製品を愛することになり、結果的に老舗と呼ばれるブランドが多いのかもしれません。
改めて考えてみると、現在も主要ブランドであり続けているブランドの多くが100年以上の歴史を持っているようなジャンルって腕時計ぐらいじゃないでしょうかね?
いつか業種別主要ブランドの平均創業年数を調べてみたいと思います。
少し脱線しましたが、時計を選ぶ上では、どのブランドであるかはとても重要ですね。さらには、ブランドというものは、それを見る他者に対しても作用するので、誰もが憧れる有名ブランドであれば、所有感を高めることになるかもしれません。
④デザイン
これも機能性と同じぐらい語る必要はないかもしれませんが、その時計が自分の好きな見た目かということです。「うわ、ダサい時計だなー」と思いながら、高いお金出して買う人はいませんよね。笑(もしかしたらいるかもしれませんが、その人は心の底ではダサいと思ってないはずです。)
⑤バイブス
いきなり謎の指標ですみません。笑
こういう言葉を使う世代ではないのですが、妙にしっくりきたので。“エモい”という表現もできるかもしれません。
これは、ややこしい話や理屈は抜きにして、心が震えるかということです。この項目については、もうこれ以上説明しようがありませんね。笑
2.それぞれの項目の優先順位を考える
さて、検討すべき項目を整理した上で、私エイチが考える優先すべき順番は次の通りです。
1位:バイブス
2位:デザイン
3位:ブランド
4位:機能性
5位:値段(予算)
はい、見事に紹介した順番と逆転しましたね。
その理由は以下の通りです。評価基準を一言で表せば“なんとかなる項目かどうか”です。
1位:バイブス
⇨これはもう、不動の一位ですね。バイブスについては、いくら理屈を捏ねてもどうにもなりません。いいと思うものはいいし、あんまりと思うものはあんまりなのです。Don't think, Just feel.です。
2位:デザイン
⇨殆どバイブスと同じ感じですが、これも自分でどうにかできるものでもないですよね。シンプルなデザインが好きか、凝ったデザインが好きか、これだけでも時計の選択は大きく変わります。
3位:ブランド
⇨バイブス、デザイン等は、ブランド自体のスタンスが色濃く影響するので、もちろん重要な指標ではあるのですが、ブランドの名前そのもので時計が判断されるわけではないので、3位としました。自分以外の人に対してのアピールポイントはなるので、人によってはこれが一番大事ということもあるかもしれませんが、私的にはこの順位です。
4位:機能性
⇨クロノグラフなどはデザインにも影響してきますが、ここではあえて“道具”としての機能に絞って考えると、ここを重視して選ぶことはあまりないかなと考えています。クロノグラフのストップウォッチを使ったことはないですし、ダイバーズウォッチの回転ベゼルも上手く使えたことがないので笑 仕事用として日付が必要になるなど、使用するシーンがもう少し明確になっている場合は、順位が上がるかもしれませんね。
もし、この機能性が一番重要であると考えている人がいるのであれば、間違いなく「Apple Watch」がお勧めです。
5位:値段(予算)
⇨これが一番大事だと思った方も多いのではないでしょうか。ではなぜ、この項目の優先順位が一番低いのでしょうか。
それは、『唯一自分自身でなんとかなる項目』だからです。
日々のお小遣いを節約する、持っている何かを売却する、ローンを組む、宝くじに当選するなど、自分の努力や工夫で解決に導ける可能性がある部分です。
だからこそ、時計を選ぶ際には、まず1位から4位までの指標で判断して、それでも欲しい時計をなんとかして手に入れるという過程であって欲しいと思っています。
3.項目ごとに数値化してみる
では、上記の項目に当てはめて時計を買う際に最終的に買うべきななのかどうか判断する方法が重要ですよね。
なので、各項目をそれぞれ10点満点で数値化してみましょう!(もちろん普段こんなことして買ってないですよ笑 あくまでも可視化してみるための実験です。)
かつ、単純に点数を付けただけでは、エイチ的優先順位が反映されませんので、それぞれに一定数値を掛けて加点します。
1位から5位に向かうにつれて、評価点自体は低くとも、1位に比べて、絶対値自体は購入の判断に影響しにくくなってくるという理屈なので、順位が下がるに連れて、加点の割合を増加させていきます。
ということで、
1位 ×1.2
2位 ×1.5
3位 ×2
4位 ×2.5
5位 ×3
という値を加算してみましょう。そして、どうでしょう、、、各数値が全て8以上になったら、購入する価値があるとしましょう!(急に適当)
わかりづらいと思うので、私のマイコレクションをこの基準で評価してみようと思います。
●カルティエ タンクLC
[生数字]
バイブス 10点 文句なし。
デザイン 9点 さすがカルティエ
ブランド 6点 カルティエを購入する予定は当初なかったので
機能性 5点 二針なので特に評価なし
値段 4点 PGケースなので、予算は2倍以上オーバーでした
[加点後]
バイブス 12点
デザイン 13.5点
ブランド 12点
機能性 12.5点
値段 12点
というわけで、若干無理やりですが、基準はクリアしましたね。加点後は点数の順位が逆転していますが、これはあくまでも評価上の値なので、あまり意味はないです。
一応別の時計でもやってみます。
●グランドセイコー SBGA125
[生数字]
バイブス 8点 日本らしい整然とした佇まい
デザイン 7点 シンプルながら、白文字盤の質感がグッド
ブランド 8点 いつかはグランドセイコーという憧れ
機能性 8点 スプリングドライブで、機械式ながらクオーツ並みの精度
値段 8点 機能以上の値段、量販店で買うことでお得に購入
[加点後]
バイブス 9.6点
デザイン 12点
ブランド 16点
機能性 20点
値段 24点
ということで、見事基準をクリアしました。
とまあ、数字の設定自体がかなり恣意的なので、信憑性はさておき、改めて数字で整理してみると、その時計に関する評価がはっきり出ますね。
グランドセイコーの優等生ぶりには目を見張るものがありますし、カルティエは値段を凌駕するバイブスで購入を決意させています。
4.結局大事なことは何か
ここまで、色々書いてみましたが、何が言いたいかというと、“時計は値段ではない、バイブスだ!”ということです笑
自分のバイブスを高めてくれるものであれば、なんとかして購入できる方法を模索するのではないでしょうか。とは言え、こういった数値的な整理は、自分を納得させる意味でも、冷静になってみる意味でも一度やってみると良いかもしれませんね。
色々な人の数値を見てみると、人によって傾向の違いが出て面白いかもしれません。是非診断結果のご報告をお待ちしております。
番外編.何より大切なこと
ここまで読んでいただいてこんなこと言うのもあれですが、この指標はあくまでも自分を納得させるものであるということをお忘れなく、、、
現実に購入するとなると、これまで5位という立場だった『値段(予算)』が突如“家族の説得“という史上最大の壁となって現れます。
ちなみに、この壁を上手に乗り越える術を私はまだ知りません、、、
いつか本ブログでその解決策をご紹介する日が来ることをお祈りください。
ということで、最後に大きな壁が立ちはだかりましたが、腕時計好きが誰もが通る道であります!みんなで乗り越えていきましょう!
この考え方が少しでも皆さんの時計購入のお役に立てたら嬉しいです。
それでは、豊かな腕時計ライフを!
エイチ
【CWCへの道①】理論派腕時計好きへの第一歩
皆さん、こんにちは。
TPL管理人のエイチです。
いきなりですが、私エイチは新たな挑戦をいたします!
それがこちら!
そう、皆さまご存知のウォッチコーディネーター検定です。
ご存じない方もいらっしゃるかもしれないので、説明すると、
ウォッチコーディネーターとは、
時計には1万円以下のものから1億円を超えるものまで幅広い商品が存在します。また、お客様のニーズも多種多様です。時計は精密機械であると同時に、直接身に纏う装身具であり、ステータスシンボルともなり得るアイテムです。そのような時計の販売には、豊富な専門的知識を備え、適切な接客対応ができる時計販売のプロフェッショナルが必要とされています。
日本時計輸入協会では、業界横断的に顧客満足度を上げる取り組みとして、2011年から「ウオッチコーディネーター資格検定制度」をスタートさせました。現在、約2,200名のウオッチコーディネーターが全国で、時計選びの楽しさと長くご愛用頂く喜びのお手伝いをするために活躍しております。
(引用:http://www.tokei.or.jp/index.html)
とあるように、主に腕時計の販売に携わる方々に向けた資格で、腕時計に纏わる幅広い知識を持つことを証明するものになります。
では、何故私がこの資格を取ろうと思ったのか。
もちろん現在腕時計の販売に携わっている訳でもありませんし、今のところそのような予定もありません。そんな私がこの資格を取ろうと思った理由はただ一つ、“勉強のため”です!笑
実にシンプルですよね。自己紹介の記事でも書いてある通り、私は腕時計好きではありますが、特段時計の歴史に詳しいとかムーブメントに詳しいとか、そういう感じてはありません。もちろんそのような知識が腕時計好きである条件ではありませんし、知識がなくとも感性に訴えかけてくることが腕時計の最大の魅力であることは間違いありません。
でも、知識があった方が楽しそうじゃないですか?その時計が感性に訴えかけてくる所以はなんなのか、何故その時計は作られたのか、何故この時計は精度が素晴らしいのか、、、などなど、基礎知識があることによって得ることのできる情報は何倍にも膨れ上がるのではないでしょうか。
きっとその先には、知識を身につけなければ出会うことのなかった時計もあるはずです。そんな来たるべき日に備えて、理論武装したいなと思った訳です。
でも、「よし、時計に関する知識を身につけるぞ!」と言っても、何をしていいかさっぱりわかりませんでした。笑
そこで知ったのが、ウォッチコーディネーター検定(CWC)です。試験というわかりやすい目標があれば勉強するモチベーションになりますし、何より最初に貼った画像のように検定用のテキストが発売されているため、体系的に整理された情報を効率よく勉強できるのが最大の魅力です。
ちなみにCWCには、通常のCWCのほか、より高度な知識を求められる上級CWCというものもあります。上級については通常のCWCへの合格が条件となるので、いつかは合格できると良いなと思っています。
目標がないと燃えないタイプなので、そういう意味でもこの検定はうってつけですよね。
テキストの内容としては、
総合編〜時計の進化の歴史や腕時計の流通形態などについて〜
商品知識編〜腕時計の外装やムーブメントなどについて〜
商品販売編〜時計の販売や関連法律、在庫管理などについて〜
と言った感じで、いわゆる時計の歴史や機構に関するものはもちろんのこと、販売に携わる人向けということもあり、商売に関する内容に至るまで、広範囲に渡っています。
時計を買う側として、売る側の知識を持っていて損をする事はないですよね。
今年度の検定日程は次の通りです。
申込期間:2020年11月1日から30日まで
【筆記試験】
試験日:2021年1月27日(水)
会 場:東京or大阪
【実技講習】 ※筆記試験合格者のみ
日 時:3月中下旬頃
会 場:東京or大阪
料金については、受験料のほか、合格すると別途登録料等が必要になります。
より詳しくは公式HPをご確認ください。 (http://www.tokei.or.jp/cwc/index.html)
筆記試験に受かると受講できる、実技講習が何気に楽しみです。自分で時計を組み立てられるなんてワクワクしますよね。
問題は、試験日までもう半年を切っているという事です。果たしてこのような短期間で大丈夫なのかわかりませんが、せっかくブログで宣言したので、なんとしても合格できるように頑張りたいと思います。
勉強をさぼらないように、自分自身への戒めとして、進捗状況を適宜記事にしていきたいと思っていますので、温かい目でお見守りください。m(_ _)m
一緒にCWCに挑戦したいという物好きな方がいらっしゃいましたら、是非意志表明してください笑
今後とも、エイチのCWCへの道、乞うご期待ください。
それでは、豊かな腕時計ライフを!
エイチ
【腕時計変遷その3】現在のコレクション紹介 番外編(ショートレビュー)
皆さん、こんにちは!TPL管理人のエイチです。
今回は、私のコレクション紹介の番外編をお届けしたいと思います。
何が番外編なのかというと、前回紹介した主力よりは使用頻度が少し低かったり、そもそも自分のものでなかったりといった腕時計たちになります。
あと時計のレビューよりは、その時計にまつわるエピソードが多くなりそうなので、腕時計好きの体験談だと思って楽しく読んでもらえたらありがたいです。
(記事を2本に分けるために“番外編”と呼んでいるだけだったり、、、)
ということで、その時計たちがこちらです!
・ユンハンス マックス•ビル オートマティック ノンデイト/デイト
言わずと知れたお洒落ドイツウォッチの名作マックスビルです。2本まとめて紹介しますね。私自身は、なるべく色々な時計を知るために、同じメーカーの時計は複数持たないと決めているのですが、ユンハンスの時計を2本持っているのには深い深い理由がありまして。
実は、白文字盤のモデルは奥さんの時計で、結婚をする前のお付き合いの時に誕生日プレゼントとして渡したものです。ここにも腕時計好きならではの理由が込められています。
奥さんと付き合っている時、なんとなくこの人と結婚するかもと感じていた私はこう思ったのです。
『この人に自分の腕時計の趣味を理解してもらわなければ、、、!(使命感)』
もちろん、このことだけで結婚を左右するような理由にはなりませんが、もし奥さんから値段の高い腕時計を買うことを理解してもらえなかったら、その後の結婚生活結構辛くないですか?涙
そう思った私は、なんとか時計に対する興味を引くべく、奥さんにも着けてもらえそうな時計をリサーチしてユンハンスにたどり着きました。
もちろん時計は着ける本人の感じ方が一番重要ですので、サプライズではなく、一緒に選んで買いました。
そして、気づいたら自分自身も欲しくなってしまい、“お揃い”という理由をつけて、ノンデイトモデルを一緒に買ってしまいましたとさ。めでたしめでたし。。。
という時計です!笑
プレゼントした時計は気に入っているものの、そもそもあまり時計を着ける習慣が奥さんにないため、実際には私が使っている感じです。
ユンハンスの良いところは、とにかく洗練されたデザインにあります。プラスチック風防であることによるなんとも言えない温かさと、巨匠マックス•ビルのデザインがお見事です。
シンプルな服装にユンハンスがファッションとしては、一番しっくりきますね。時計そのものはあまり主張し過ぎないのに、時計に拘っていることは伝わってくる、そんな感じです。伝わりますかね?笑
コストパフォーマンスが良く、しっかりと腕時計の個性を表現できる、良い時計です。どんな人にも似合う時計ですので、私のようにプレゼントにするのも良いかと思います。
・ブライトリング クロノマット
今までのコレクションと少し毛色が違いますが、これは兄の時計です。あんまり使ってなくてもったいなかったので、無期限で借りています笑
私は基本的にはスッキリ系の時計が好きなのですが、兄はがっしりとした時計が好みなので、色々な時計を勉強するためには都合がいいです笑
個人的な嗜好とは少し系統が違うとは言え、やっぱりブライトリングはかっこいいですよね!全男の子が好きなデザインではないでしょうか。メカメカしい感じでテンション上がります。
最近はクールビスで半袖のシャツやポロシャツを着て仕事に行くことが殆どなので、その際のガツッとしたワンポイントとして着けて行くことが多いです。ブレスレットもパーツが細かく光を多く反射するので、夏の強い日差しで一層輝きます。
唯一のそして最大の弱点は、“重量”ですね。。。とにかく重いです。デスクワークが多いので、その時は外しちゃってますね。お洒落は我慢という感じでしょうか。
(私がひ弱なので、もっと筋肉を付けろということかもしれません。)
・スント スパルタン トレーナー
いわゆるスマートウォッチというやつですね。この時計を選んだのにも、色々なこだわりがありまして。
スマートウォッチといえば、一番に思いつくのは“Apple Watch”ですよね?私もそう思っています。でも、何故私がそれを選ばなかったのか。。。
それは、“戻ってこれなくなるのが怖かったから“です!
私はもはやApple信者かもしれません。家には、MacBook Proがあり、このブログはiPadで執筆し、iPhoneを使い、AirPods Proで音楽を聴いている私にとって、Apple Watchが便利でない訳が無いのです。でも、便利すぎて腕時計に戻ってこれなくなくなる恐怖に打ち勝てずに、頑なに購入を拒んでいます笑
腕時計好きにはこういう人多いと思っているのですが、どうですかね?もしそうじゃないということであれば、今すぐにでも欲しいと思ってます笑
ちなみに、このスントの時計が劣っているという訳では全くないですよ。大きめのサイズですが、ボディカラーも相まってすごく腕に馴染みます。
ラバーで、もちろん防水なので、ガシガシ作業や運動する時にも気兼ねなく使用できます。携帯に入った連絡の通知は時計上で確認できるので、いちいちポケットから携帯を出して確認する作業が少なくなりますしね。
一本持っていると様々な場面で活躍してくれます。
以上が、今私が持っている腕時計の紹介でした。
こういう機会で改めて振り返ってみると、時計ってそれを購入した時の思い出が強く紐づいているなと感じました。単純な“買い物“ではなく、それ以上の価値があることを再認識しました。こうした点が多くの人を魅了するのかもしれませんね。
今後も思い出と共に、相棒を増やしていけるように頑張りたいと思いました。
それでは、豊かな腕時計ライフを!
【腕時計変遷その2】現在のコレクション紹介 主力編(ショートレビュー)
皆さんこんにちは。管理人のエイチです。
本日は、私の時計コレクションを紹介いたします。
たわいも無い話題が続いていますが、楽しく見てもらえたら嬉しいです!
さて、本題に入る前に。。。
慣れないブログ執筆に悪戦苦闘しているのですが、アイキャッチ画像の選定やらSNS連携などわからないことばかりです。
わかりやすく、情報を発信している方々には頭が下がります。
今は文章を書くことで精一杯ですが、徐々に見やすく、わかりやすいブログになるよう改善していきたいと思っていますので、今は温かい目でお見守りください。
これで弱音は最後にしますが、腕時計の撮影が難しい!!!泣
特別な機材などを持っていないので、iPhoneや家にあったミラーレス一眼でパシャパシャやってみているのですが、全く魅力的に写りませんね。。。
腕時計の魅力を発信することが目的なのに、、、まず超えなければならない壁だと思っています。腕時計をうまく撮るコツを知っている方がいらっしゃったらぜひ教えていただきたいです。
では、長くなってしまいましたが、私の現在のコレクションをご紹介させていただきます。
それがこちら!
順に説明いたしますね。
・ロレックス オイスターパーペチュアル 34mm
言わずと知れたロレックスです。ロレックスといえば、スポーツモデルですが、どちらかというと言えばシンプルな時計が好きなエイチはあえてこちらのモデルを選択しました。
この子についての感想ですが、一言で言えば“キングオブ腕時計”ですね。実は、この時計を買うまで、僕自身少しロレックスに偏見を持っていました。もちろん有名で高品質なブランドであることは知っていましたが、その知名度ゆえに“お金持ちの時計”“ミーハーな時計”というイメージが時計をよく知らない人までもが持ってしまっていると思いませんか。私もその口でした。
ですが、実際に愛用してみるとその印象は大きく覆り、驚くべき道具としての完成度を感じました。より詳細はカメラの腕が上がった時にレビューしたいと思っていますが、何よりもまず腕につけた時の安心感が私がこれまで付けた時計の中では群を抜いています。
なんというか、ケースやブレスレットの“塊感”とでも言いましょうか。使われているステンレスがしっかりと詰まっている感じがします。これは製造段階で素材をしっかり鍛造して熱処理されていることによる効果ではないかと思っていますが、ものづくりへの誠実さを感じます。
このロレックスはとにかくシーンを選ばず使用できます。道具としての安心感だけでなく、やはりロレックスならではの品も備えているため、アクティブに体を動かすような日からスーツでしっかり決める日まで、どんな時にも着けていける一本ですね。
あと、グリーンの文字盤も個性的でありながら、落ち着いていてグッドです。どんな人にもおすすめできる時計です。
・カルティエ タンク ルイ・カルティエLM PG
私のコレクションの中では、最も最近仲間入りした時計です。(値段も一番、、、)
この時計との出会いは少し運命的でした。
その当時はシンプルなドレスウォッチの購入を検討していて、第一候補はジャガールクルトのレベルソでした。ジャガールクルトには漠然とした憧れを持っていて、いつかは買いたいと思っていたブランドだったので、ほぼ心は決まっていたのですが、試着してみるとやや無骨というか。
それがいいところなんですが、ドレスウォッチにしては少し質実剛健さが強く、求めていたシンプルさでは無いかなーと思っていたところ、行きつけの時計屋さんで紹介してもらったのがこの時計でした。
正直カルティエは全く候補になかったのですが、一目見て、洗練されたフォルムに魅了されました。たまたまその店に一本だけ入荷していて、本来注文していたお客さんがキャンセルしたことから在庫があったモデルでした。なんか欲しくなりませんか?笑
そして何より重要なのが、この時計に搭載されているムーブメントがジャガールクルト製ということです。もう、この事実で一発で心が決まってしまいました。ジャガールクルトの心臓とカルティエのボディという最強のコラボレーションです。
正直予算は、2倍以上オーバーしていましたが、ちょうど奥さんと結婚するタイミングだったこともあり、『独身最後の記念に』とわけのわからない理由で自分を納得させて買ってしまいました笑
時計を買う理由なんてなんでもいいんですよね。自分が納得さえすれば良いのです。
使用感は言わずもがなですが、とにかく美しい、気品がある、お洒落といった感じです。手巻きかつ二針のモデルなので、機能性などを重視したモデルでは無いですよね。むしろ、そこがいいのです。わざわざ巻いてあげないと動かないところとか、正確には何時かわからないところもわがままな子どもみたいで愛くるしいです。
ピンクゴールドのケースもそこまで主張は激しくなく、肌に良く馴染みます。スーツなどフォーマルな服装に合うことはもちろんのこと、Tシャツなどに合わせても、全体が上品にまとまります。この辺は、さすがジュエラーという感じですね。とにかく持っていて満足する一本です。難点は、私自身が汗っかきなので、今の季節に革ベルトがキツいぐらいでしょうか。購入時はブラウンのアリゲーターレザーが付いていますが、今の時期限定でアンチスエットのベルトに変えて、少しでも着けてあげられるようにしています。
この一本が現在のダントツのお気に入りです。
・グランドセイコー SBGA125
前回の記事でも書いた、いつかはグランドセイコーを早々に実現させてしまった一本です。セイコーの代名詞、スプリングドライブ搭載でチタンブレスレットのモデルです。
1967年に発売された「62GS」を現代的な解釈で復刻したモデルです。作りの美しさはやりグランドセイコーということでとても素晴らしいです。少し表面がザラついた文字盤に、キリッとした青焼きの針が最高の相性ですよね。
そして、スプリングドライブといえばスイープ運針ですが、見ていて気持ちいいです。この時計は、時間を“知る“ためではなく、時間を“見る”ための時計ですね。なのに精度は抜群というアピールポイントありまくりの時計です。
日本人ほどグランドセイコーを評価しないと言われたりもしますが、日本人こそグランドセイコーをつけて世界に出て行って欲しいですね。
金属ベルトではありますが、日本ブランドらしい控えめな佇まいなので、私服に合わせるというよりはスーツなどビジネスシーンでの利用が私は多いです。すごい時計なのに主張しない感じ、チタンの軽さ、スプリングドライブの正確性、デイト表示などビジネス向けの機能が満載と言った感じです。
・ノモス メトロ 38 デイト
スイス、日本の時計を買い、ドイツの時計も欲しい!ということで買ってしまった一本です。ドイツ時計らしい整った感じもありつつ、絶妙なポップさを持ち合わせているのがこのメトロという時計です。こちらは手巻きというのもお気に入りのポイントです。
これまで紹介した時計が、比較的クラシックというか、正統派なデザインが多かったので、これは少し外した遊び心がある時計として購入しました。本来は牛革のベルトが付いていますが、クイックチェンジと言って、道具不要でベルトの交換ができるようになっていますので、夏の間は写真のようにNATOベルトに交換して、服装に合わせてベルトを変えるなどして楽しんでいます。
唯一の不満点は、デイトの送り機能がないので、日付を合わせる際は、21時と0時の間を行ったり来たりさせる必要がある点ですかね。しばらく着けないでいて、日付を合わせようとすると結構大変です。
それ以外は大満足で、個性もあってすごく大好きな一本です。
以上、私の主力時計たちをご紹介させていただきました!
それぞれを一言で表現すると、
ロレックス:いつでも連れていける万能児
カルティエ:自分を高めてくれる最高のパートナー
ノモス:お洒落な優等生
と言った感じでしょうか。時計を買う時は、その時点で所有しているラインナップを改めて見返して、立ち位置が被らないようには意識しています。そうする事で、時計が自分自身の表現を豊かにしてくれますよね。
それぞれの時計について、まだまだ語りたい部分も多くあるので、いずれしっかりレビューしていきたいと思います。それぞれの時計について、こういうところが知りたいなど要望があれば、とても参考になりますので是非教えてください。
次回は、番外編として主力以外のコレクションについてもご紹介できればと思っています。今回はこの辺で。
それでは、豊かな腕時計ライフを!
エイチ