TimePieceLovers -暮らしを豊かにする腕時計のススメ-

このブログでは、腕時計好きの管理人エイチが、自ら辿ってきた腕時計にまつわる暮らしを紹介します。腕時計に関する記事のほか、こだわりを持った製品など様々な角度から暮らしが豊かになるような情報をお届けします。

【時計解説】超初心者向け!雰囲気で掴む時計の用語

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 皆さん、こんにちは!

 TPL管理人のエイチです。

 

 前回の記事で、時計屋さんで知識がないために悔しい想いをしたことをご紹介しましたが、もう私のような悲劇を繰り返して欲しくない!ということで、今回は腕時計初心者の方を対象に、よく聞く腕時計用語を解説してしてみたいと思います。

 

 ここで注意を一つ。タイトルにもあるように、この記事では超初心者向けに、ざっくりと用語を解説していきます。なので、「厳密には違う」とか「それは正確ではない」と思う方がいるかもしれませんが、敢えてそう説明してますので、ご理解ください。

 

 時計初心者が中級者にレベルアップするためにまず必要な正確な知識を覚えることではなくて、“理解すること”だと思います。

 今後より正確に詳しく知りたくなった方は、ネットで検索すれば解説記事も多くありますし、専門的に解説している書籍なども販売されていますので、そちらでよりステップアップしてもらえればと思います。

 

 では、行ってみましょう!

 ちなみにそんなにロジカルな記事ではないので、初心者が知りたいと思いそうな用語を思いついた限りで解説していきます。笑

 あれの用語がない、この用語を解説して欲しいなど有れば、ご要望ください。

 

1.ケース

 まぁこれは説明する必要もなさそうですが、時計の本体のことです。基本的には金属製で(セラミックや木製のものなどもあったりしますが)時計の大部分を占める部分ですね。

 一口に金属製と言っても、その素材にも多くの種類があります。ざっくりと解説すると、次のような種類があります。

 

○ステンレススチール(SS)

 恐らく腕時計の素材としては最も一般的な素材です。鉄にクロムやニッケルを混ぜ込んだ合金。ステン(Stain:サビ)レスのなの通り、サビづらく、金属の中でも硬さがあるため、傷がつきづらいという特徴があります。。ステンレスの中でも、金属の配合などにより、様々に種類が分かれ、メーカーのオリジナルのステンレスなどもあります。

 

○チタン

 ステンレスと並んでよく使われる素材です。ステンレスに比べて、軽さと硬さが優れていることが特徴です。素材そのものもステンレスより高価であることに加え、加工が難しいことから、腕時計としてはスレンレスよりも高価になることが多いです。

 軽さに加えて、チタンのもう一つの特徴が“金属アレルギーを起こしづらい“ということにあります。絶対に起こらないということではないようですが、ステンレスでは金属アレルギーが出てしまうという人は是非チタンの時計をおすすめします。

 見た目はほとんどスレンレスと変わりませんが、ステンレスより少し落ち着いた光沢というイメージがあります。(エイチの主観)

 

○ピンクゴールド

 ピンク色の金です笑

 ピンクと聞くと女性向けかな?と思うかもいますが、そんなことはありません。私エイチが愛用しているカルティエのタンクもピンクゴールド製です。

 もちろん貴重な金を使っている素材ですので、値段はステンレス・チタンに比べて大きく上がります。金は柔らかい素材のため、傷は比較的つきやすいので、丁寧に扱ってあげる必要があると思います。傷もいい感じの味になるんですけどね。

 

○イエローゴールド(YG)

 皆さんが想像する金です笑

 

○ホワイトゴールド(WG)

 白い金です笑 スレンレスなどに比べて、白く輝くことが特徴です。プラチナに似ていています。(元々代用品として作られたようなので。)

 ちなみに、エイチが次に狙っているのは、このホワイトゴールドの時計です。

 

○プラチナ

 結婚指輪の素材などで有名な金属です。 

 非常に安定した金属で、変色や錆に強いことから、長く使用する結婚指輪などに使われれます。あんなに小さい結婚指輪でさえ、数十万円するのですから、それを時計のケースに使ったら、値段はどうなるか分かりますよね。。。?

 
2.ムーブメント 

 腕時計が腕時計であるために欠かせないのが、このムーブメントです。

 腕時計の心臓部と言いますか、時計の針を動かしている部分になります。腕時計の魅力はここに詰まっていると言える部分かもしれませんね。動力によって大きく3つに分類できます。

 

○クオーツ

 電池で動く時計ということです。クオーツとは、水晶のことで、電気を流すと一定の振動をす、、、、、おっと、詳しく書いてしまいそうでした。

 クオーツ=電池、まずはこれを覚えましょう。ちなみにクオーツはこの後紹介する機械式に比べて、安価で大量に作れることから、時計大国スイスに大きなダメージを与えてしまったという歴史もあります。これもいずれ覚えましょう。

 

○機械式

 クオーツの電池に対して、こちらは電池を使わない機構です。

    えっ?電池を使わないのに物が動くわけないですって?

 それが動くんです!その秘密はゼンマイにあります。ミニカーなどで、後ろに引っ張って離すと前に進む物がありますよね。基本的な原理はそれと一緒です。

 そのままミニカーで例えると、ミニカーが前に動く力を止めたり動かしたりを繰り返して、キュッ、キュッと1秒に一回前に少しずつ動かしていくイメージです。

 では、どうやって、1秒に一回動くように制御するのでしょうか。 

 それには、ガンギ車、アンクル、香箱、ひげゼンマイ、、、、(中略)

 とまぁ、意味のわからない単語ばっかりでできます!怒笑

 でもそんなことをいちいち解説していたら、記事のコンセプトが再び崩れてしまうので、、、機械式についてはこう思いまししょう。

 

 “電池も何もないのに、すげぇぇぇー!”

 

 もうこの一言ですよ。なんでこんなことができるのということを全てアナログでやってしまうことが機械式の凄さ、ロマンです。どんな頭のいい人が思いついたんでしょう。

 動き続けている限り何百年も日付を合わせなくて良い機構など、もう変態のオンパレードです。こう言った機構についてのざっくり解説はまた別の機会でしようと思うので、お楽しみに。

 

 いわゆる高級時計と言われている時計のほとんどがこの機械式になります。メカニカル、オートマチックなどと言われたりもします。

 

○スプリングドライブ

 それまでクオーツと機械式の2大巨頭であったムーブメント業界に突如参戦したのがこのスプリングドライブです。と言っても、このムーブメントは我らが日本のセイコーの時計にしか搭載されていません。なぜならセイコーが独自に開発した機構だからです。

 これも簡単に説明しますと、電池を使わずに動くのに、電池のように正確な機構です。

 え?意味がわからない?

 これも説明するには、クオーツの仕組みと機械式時計の仕組みを理解していないと難しいので、割愛します。笑

 

 今回覚えて欲しいのは、この3つです。

 ・セイコーの技術力でしか作れないもの。

 ・機械式のように電池を使わないのに、精度が抜群(時間がずれない)

 ・針の動きが綺麗 

 

 ともかく、とても魅力的な機構なので、日本人であるなら一本は持っておきましょう笑

 私は持っています。

 

 以上、ここまで時計の素材についてと、ムーブメントの種類について説明してきました。もっと説明するはずだったのですが、思いのほか長くなってしまったため、いつもの手法で大変恐縮ですが、シリーズ物として記事にしていきたいと思っています。

 簡単に書くって難しいですね!もっと勉強して、誰にでもわかるような解説をしていきたいと思っています。

 

 それでは、豊かな腕時計ライフを!

 

エイチ