TimePieceLovers -暮らしを豊かにする腕時計のススメ-

このブログでは、腕時計好きの管理人エイチが、自ら辿ってきた腕時計にまつわる暮らしを紹介します。腕時計に関する記事のほか、こだわりを持った製品など様々な角度から暮らしが豊かになるような情報をお届けします。

【腕時計コラム】腕時計はどう選ぶべきか [永久保存版?]

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 こんにちは、TPL管理人のエイチです。

 今日は、私が腕時計をどのように考えて購入してきたか振り返ってみたいと思います。

 個人的には合理的に考えながら購入してきたつもりですので、今時計の購入を考えている方の後押しに少しでもなればと考えております。

(※腕時計好きが考える“合理的”ですので、一般的には“不合理”かもしれませんね笑)

 

 

1.はじめに(考慮すべき項目を整理)

 腕時計を選んでいくにあたり、まずはその材料となるいくつかの項目を整理してみたいと思います。まずはこれらを列挙した上で、それぞれの項目の優先順位を私なりに語って見たいと思います。

①値段(予算)

 まずは、やっぱりこれですね。いくら欲しくてもお金を払わなければ、時計は買えません。。。 悲しい現実です。

②機能性

 腕時計は“時間を知る”ための道具である以上、機能性は重要です。電池で駆動するクオーツなのか、電池のいらない機械式なのか、日付表示はあるか、ストップウォッチ機能があるか、など様々な要素があると思います。

 また直接作用する機能ではないですが、時間を刻む正確性や対磁性能、耐水性能など、裏方的な機能性も考慮すべき点かと思います。

③ブランド

 腕時計は、各ブランドの持っているアイデンティティや価値観が製品に色濃く反映されています。だからこそ、そこに惹かれる人々は長くその製品を愛することになり、結果的に老舗と呼ばれるブランドが多いのかもしれません。

 改めて考えてみると、現在も主要ブランドであり続けているブランドの多くが100年以上の歴史を持っているようなジャンルって腕時計ぐらいじゃないでしょうかね?

 いつか業種別主要ブランドの平均創業年数を調べてみたいと思います。

 少し脱線しましたが、時計を選ぶ上では、どのブランドであるかはとても重要ですね。さらには、ブランドというものは、それを見る他者に対しても作用するので、誰もが憧れる有名ブランドであれば、所有感を高めることになるかもしれません。

 

④デザイン

 これも機能性と同じぐらい語る必要はないかもしれませんが、その時計が自分の好きな見た目かということです。「うわ、ダサい時計だなー」と思いながら、高いお金出して買う人はいませんよね。笑(もしかしたらいるかもしれませんが、その人は心の底ではダサいと思ってないはずです。)

⑤バイブス

 いきなり謎の指標ですみません。笑

 こういう言葉を使う世代ではないのですが、妙にしっくりきたので。“エモい”という表現もできるかもしれません。

 これは、ややこしい話や理屈は抜きにして、心が震えるかということです。この項目については、もうこれ以上説明しようがありませんね。笑

 

 

2.それぞれの項目の優先順位を考える

 さて、検討すべき項目を整理した上で、私エイチが考える優先すべき順番は次の通りです。

  1位:バイブス

  2位:デザイン

  3位:ブランド

  4位:機能性

  5位:値段(予算)

 

 はい、見事に紹介した順番と逆転しましたね。

 その理由は以下の通りです。評価基準を一言で表せば“なんとかなる項目かどうか”です。

 

 1位:バイブス

 ⇨これはもう、不動の一位ですね。バイブスについては、いくら理屈を捏ねてもどうにもなりません。いいと思うものはいいし、あんまりと思うものはあんまりなのです。Don't think, Just feel.です。

 

 2位:デザイン

 ⇨殆どバイブスと同じ感じですが、これも自分でどうにかできるものでもないですよね。シンプルなデザインが好きか、凝ったデザインが好きか、これだけでも時計の選択は大きく変わります。

 

 3位:ブランド

 ⇨バイブス、デザイン等は、ブランド自体のスタンスが色濃く影響するので、もちろん重要な指標ではあるのですが、ブランドの名前そのもので時計が判断されるわけではないので、3位としました。自分以外の人に対してのアピールポイントはなるので、人によってはこれが一番大事ということもあるかもしれませんが、私的にはこの順位です。

 

 4位:機能性

 ⇨クロノグラフなどはデザインにも影響してきますが、ここではあえて“道具”としての機能に絞って考えると、ここを重視して選ぶことはあまりないかなと考えています。クロノグラフのストップウォッチを使ったことはないですし、ダイバーズウォッチの回転ベゼルも上手く使えたことがないので笑 仕事用として日付が必要になるなど、使用するシーンがもう少し明確になっている場合は、順位が上がるかもしれませんね。

 もし、この機能性が一番重要であると考えている人がいるのであれば、間違いなく「Apple Watch」がお勧めです。

 

 5位:値段(予算)

 ⇨これが一番大事だと思った方も多いのではないでしょうか。ではなぜ、この項目の優先順位が一番低いのでしょうか。

 それは、『唯一自分自身でなんとかなる項目』だからです。 

 日々のお小遣いを節約する、持っている何かを売却する、ローンを組む、宝くじに当選するなど、自分の努力や工夫で解決に導ける可能性がある部分です。

 だからこそ、時計を選ぶ際には、まず1位から4位までの指標で判断して、それでも欲しい時計をなんとかして手に入れるという過程であって欲しいと思っています。

 

3.項目ごとに数値化してみる

 では、上記の項目に当てはめて時計を買う際に最終的に買うべきななのかどうか判断する方法が重要ですよね。

 なので、各項目をそれぞれ10点満点で数値化してみましょう!(もちろん普段こんなことして買ってないですよ笑 あくまでも可視化してみるための実験です。)

 

 かつ、単純に点数を付けただけでは、エイチ的優先順位が反映されませんので、それぞれに一定数値を掛けて加点します。

 1位から5位に向かうにつれて、評価点自体は低くとも、1位に比べて、絶対値自体は購入の判断に影響しにくくなってくるという理屈なので、順位が下がるに連れて、加点の割合を増加させていきます。

 ということで、

  1位 ×1.2

       2位 ×1.5

  3位 ×2

  4位 ×2.5

  5位 ×3

 という値を加算してみましょう。そして、どうでしょう、、、各数値が全て8以上になったら、購入する価値があるとしましょう!(急に適当)

 

 わかりづらいと思うので、私のマイコレクションをこの基準で評価してみようと思います。

 

カルティエ タンクLC

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[生数字]

  バイブス 10点    文句なし。

  デザイン 9点   さすがカルティエ

  ブランド 6点   カルティエを購入する予定は当初なかったので

  機能性  5点   二針なので特に評価なし

  値段   4点   PGケースなので、予算は2倍以上オーバーでした

[加点後]

  バイブス 12点

  デザイン 13.5点

  ブランド 12点

  機能性  12.5点

  値段   12点

というわけで、若干無理やりですが、基準はクリアしましたね。加点後は点数の順位が逆転していますが、これはあくまでも評価上の値なので、あまり意味はないです。

 

 一応別の時計でもやってみます。

 

グランドセイコー SBGA125

 

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[生数字]

  バイブス 8点   日本らしい整然とした佇まい

  デザイン 7点   シンプルながら、白文字盤の質感がグッド

  ブランド 8点   いつかはグランドセイコーという憧れ

  機能性  8点   スプリングドライブで、機械式ながらクオーツ並みの精度

  値段   8点   機能以上の値段、量販店で買うことでお得に購入

[加点後]

  バイブス 9.6点

  デザイン 12点

  ブランド 16点

  機能性  20点

  値段   24点

 

 ということで、見事基準をクリアしました。

 

 とまあ、数字の設定自体がかなり恣意的なので、信憑性はさておき、改めて数字で整理してみると、その時計に関する評価がはっきり出ますね。

 グランドセイコーの優等生ぶりには目を見張るものがありますし、カルティエは値段を凌駕するバイブスで購入を決意させています。

 

4.結局大事なことは何か

 ここまで、色々書いてみましたが、何が言いたいかというと、“時計は値段ではない、バイブスだ!”ということです笑

 自分のバイブスを高めてくれるものであれば、なんとかして購入できる方法を模索するのではないでしょうか。とは言え、こういった数値的な整理は、自分を納得させる意味でも、冷静になってみる意味でも一度やってみると良いかもしれませんね。

 色々な人の数値を見てみると、人によって傾向の違いが出て面白いかもしれません。是非診断結果のご報告をお待ちしております。

 

番外編.何より大切なこと

 ここまで読んでいただいてこんなこと言うのもあれですが、この指標はあくまでも自分を納得させるものであるということをお忘れなく、、、

 現実に購入するとなると、これまで5位という立場だった『値段(予算)』が突如“家族の説得“という史上最大の壁となって現れます。

 ちなみに、この壁を上手に乗り越える術を私はまだ知りません、、、

 いつか本ブログでその解決策をご紹介する日が来ることをお祈りください。 

 

 ということで、最後に大きな壁が立ちはだかりましたが、腕時計好きが誰もが通る道であります!みんなで乗り越えていきましょう!

 

 この考え方が少しでも皆さんの時計購入のお役に立てたら嬉しいです。

 それでは、豊かな腕時計ライフを!

 

エイチ